水曜日。

水曜日。
学校は楽しい。黙々と制作するのは意外と好きなのかもしれん。
それ以上にまわりの皆の創造力に驚かされる。かっこいい作品ばかりだ。

帰り、バス停でスーツ姿の男子に挨拶される。
誰だか見覚えがあるようなないような。
何秒かして、前の職場の先輩の彼だと気づく。彼とはいえ年下で、よく職場にバイトで来てくれていたひとつ下の男の子だ。
「今、結婚申し込んできたところなんです!」
という新鮮な話題にびっくり。
先輩のご両親に挨拶に行った帰りらしい。
事情があり結構怒られたらしいけど、何だかほっとしたという気持ちをとにかく話したかったみたいだ。
とても良い子なんである。
先輩も本当に良い方なのだ。
どうぞお幸せに。
今は大変らしいので、落ち着いたら先輩に連絡しよう。
知っている人が結婚するっていうのは嬉しい。
自分は…やっぱりまだ考えつかないけど。

幸せ気分を分けてもらって、お茶のことも忘れてしまった。
ああ、明日はついに本番です。早く解放されたいなあ。