出産記

3/3(木)
0時を過ぎても、何だかお腹が痛く、眠れず。
陣痛ぽいような痛みなので、時間をはかりつつ、うとうとしつつ、そのまま早朝になる。
5時半ころ、トイレに行ったところ、やや多めの出血。
単なる出血?破水?判断がつかないので病院に電話し、夫と産院へ。


・7:30
入院。破水かどうか検査したところ、上部が少しだけ破れた破水とのこと。
破膜させ、出産させる方向へ。
正直、不安になる。そんな人工的なことをしてまで、赤ちゃんは出てきたがってるのかな。
助産師さんに不安を言う。
でも、破水しているから、この方法で進めるしかないよ、とのこと。
うん…そうだ。もうきっかけはできているのだから、産むしかないのだ。覚悟ができる。


・9:30
破膜。
羊水はきれいとのこと。ここから陣痛が強くなるはず…だったが、微弱陣痛が続く。
夫や母とのんきにお昼ご飯を食べたり、談笑する。
同時間帯に私を含めて3人出産が入っているようで、1人の人が出産したときく。


・12:30
破水しているのに微弱のままでは…ということで、陣痛をつける点滴を始める。
ここから、痛みが始まる。
もう、時間の感覚なんてなくなる。
最初はまだちゃんとヒ・ヒ・フーができていたけど、もう、最後の方、どうにかなりそうだった。
うまく表現できないんだけど、すーーんごい痛みだった。
夫がそばで手を握って一緒に呼吸してくれたんだけど、助産師さんが励ましてくれたんだけど、我を忘れて叫んだ(たぶん、けっこううるさい部類だったと思う。あとで本当に恥ずかしくなった…)
母親学級で見たビデオの、笑顔で出産してた人、あれは何!?と思いながら、とにかく耐えた。


・16:27
分娩室に入り、何回くらいいきんだだろう。5回くらいで、ずるっと、わーーっと(表現下手)赤ちゃんが出た。
その瞬間のことは、よく覚えてない。
するっと出た感じは、何だか気持ちよかったような気がする。
とにかく、赤ちゃんが元気なのかが一番気になっていたので「元気?元気?」ってきいていた気がする。
ちゃんと人のかたちをした子が泣いていて、「出産したんだ…!」とようやく実感できた。
そういえば切開もされたし縫ったけど、陣痛の方の痛みが強く、ほとんど感じなかった。
あれよあれよと記念撮影。
立ち合ってくれた夫がピンクの白衣?みたいな服を着ていて、何だかおかしかった。


わけのわからぬまま時間が過ぎた、そんな日だった気がする。
結果、予定日より3日早く(予想外!)ひなまつりベビーが誕生した(男の子だけど)
夜は興奮して眠れなかった。


その後の入院生活は、おっぱい合宿といってもいいくらい、授乳授乳のスケジュール。
その間にも色々な指導があったり、豪華なディナーなんかもいただいたりして、まあ、慌ただしくも楽しい日々だった。
3/8、無事退院したものの、ぽーんと放りだされた感じでかなり心細い。
が、育児に色々と考える間はないようだ。
同じ景色を見ても、今迄と全く違って見える。車がすごいスピードで走っているように見える。
籠った入院生活のせいもあると思うけど、何だかいままでと違う生活が始まった、という感じがする。
不安もたくさんだけど、わくわくもたくさん。この子との暮らし、がんばってみようと思う。